19年目の国道1号線

 

 

新年になり、まず初めは写真的初詣という意味で国道1号線に行ってきた。写真を初めた頃から撮っているので今年で19年目となる。何が面白くて撮影しているのか自分でも、もはや分からないが撮らないとなんだかモヤモヤする。そのルーティンが体の中に染み込んでいるのかもしれない。平均週二回は撮っている。おそらくカメラを構えているが、写真を撮るという目的ではないのだろう。

 

奈良原一高氏の「人間の土地」に稲妻のような衝撃を受け、写真を撮り初めたのが18歳の8月。これはその時事細かく日記を書いていたので間違いない。写真家を志す決心をしたものの、何を撮っていいか分からず地元の横浜や、定期が使えるというだけの理由で国道1号線を撮り歩いていた。その時は写真を撮るという目的が、今と違ってあったのだと思う。

 

振り返れば20年近く国道沿いの景色を撮っているわけになる。

 

何かに引かれているわけでもなく、ただ、執着しているだけなのだ。2020に向けてものすごい勢いで変化していく都心と変わってそうすぐに何かが変わるということも稀だ。

 

 

今日国道1号線の池上あたりを歩いていたら一人のおばあさんに声をかけられた。「この近くに銭湯はありませんか?」と。1月2日、なんでそんな問いかけをするのだろう。なんとなく山谷の体験から定住する場所がなく、昨日は多摩川あたりで過ごしたのかもしれないと思った。憶測にすぎないが、切羽詰まった様子からそんなところだろう。

 

しかし、唐突にそんな質問をされても答えようがなく、知りません・・・としか声に出なかった。スマフォで調べると500メートルばかし行った所に存在は確認できた。東京方面に向かいだしたおばあさんの後を追ってそのことを伝えた。

 

ただ、やっているかはわかりませんが。そう添えた。

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